尾車親方 一発の突きで上体が起き下半身も棒立ちの照ノ富士 膝の状態は悪い(スポーツ報知)

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出典元:スポーツ報知

◆大相撲 ▽夏場所初日(8日・両国国技館)

 関脇・若隆景(27)=荒汐=が、1937年1月場所の双葉山以来となる新関脇からの連覇に向け、白星発進した。休場明けの横綱・照ノ富士(30)=伊勢ケ浜=は、小結・大栄翔(28)=追手風=に2場所連続の黒星。1横綱、2大関が敗れる波乱含みのスタートとなった。今場所は観客上限が通常の約87%の9265人に緩和されて開催される。

 いつもの照ノ富士の立ち合いだった。踏み込みも良く腰も落ちていた。それが大栄翔の一発の突きで上体が起き下半身も鉛筆のように棒立ちになってしまった。上体が起きても下半身が崩れないのが本来の照ノ富士だった。膝の状態は悪いと言わざるを得ない。

 私も何度か経験したが、膝は決してウソをつかない。膝を悪くすると痛みに耐えながら相撲を取ることになる。さらに悪化させると竹馬に乗って相撲を取るような力が入らなくなる状態になる。首、腰、足首にも影響を及ぼし体全体のバランスを崩す原因にもなる。

 膝は1か月ぐらいでは良化しない。照ノ富士が十分な稽古を積めたかとかの問題ではない。最低でもあと1か月は治療に必要だったということ。時間が足りなかった。休場明けの初日、相手が苦手な押し相撲の大栄翔ということを考えれば結論を出すのはまだ早い。2日目、四つ相撲の高安に負けるようでは大ピンチといってもいいだろう。(尾車親方=元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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